いつか書かなきゃと思ってなかなか感想書けなかったのですが。もう11月も終わりで島が来週なので忘れないうちに。(あと少年収もかかねば)
舞台「いまを生きる」お疲れ様でした!中村くんは特に、初めての外部の現場ということで、たくさん刺激を受けたんじゃないかなと思います。取り急ぎまとめ
1.舞台『いまを生きる 』日程・会場
2018年10月5日〜10月24日 @新国立劇場中劇場
会場の写真撮り忘れてたけど、ロビーのこのお花がとってもきれいでした!
2.キャスト
ジョン・キーティング:佐藤隆太
ニール・ペリー:宮近海斗
トッド・アンダーソン:永田崇人
ノックス・オーバーストリート:七五三掛龍也
リチャード・キャメロン:中村海人
スティーブン・ミークス:浦上晟周
チャールズ・ダルトン:田川隼嗣
ペリー氏:冨家規政
クリス:羽瀬川なぎ
ポール・ノーラン:大和田伸也
3.シーン別・まとめ
1.礼拝堂・講堂のシーン
一人一人指名されて、受け答えるシーン。ノーラン校長からリチャードキャメロンが指名されて答えるシーンは堂々としていて、中村くんとは思えない優秀そうな学生だった(笑)
2.ニールとトッドの部屋
3.殿堂室
生徒が勉強漬けの日々を過ごしているの示したいシーン何だろうけど、それぞれ偉人の名前を言ったり、専門用語を言ったり、円周率を唱えたりしながら歩き回ってて、割とカオスw 中村くんは円周率を言いながら歩いてた。よく覚えたなと思います。(←上から)
4.教室
キーティング先生が口笛を吹きながら一人一人に近づいてくるんだけど、しめちゃん演じるノックスは、前にミークスがネクタイを正されているのをみて先生に直される前に自分で直すのが可愛かった。キャメロンは先生と目を合わせてニッコリ会釈するんだけど、いなくなった瞬間、しかめっ面になって、キャメロンの「ごますりが得意な嫌な奴」感がよーく伝わってくるんだよね。
この場面の最後で、キーティングが自分を呼ぶときは「おーキャプテン、我がキャプテン」といってくれたまえと生徒に言い、過去の先輩たちの肖像画を見せて何か聞こえないかと問いかけ
「「カーペディエム」と聞こえないか。」
「「カーペディエム、諸君いまを生きるんだ」」
(割と哲学的すぎてついていけなかった…)
5.食堂
ノックスがクリスと出会ってしまったことに対して「最悪だ!」と言っているシーン。調子に乗ったチャーリーが、ニールと笑いながら「カーペディエム」を「カーペヴァギナ」と言ってこれからはセックス三昧だ!的なことを言う。ニールとキャメロン、チャーリーとチャーリー(なはず)で立ちバックのふりをしてノックスをからかう。キャメロンはニールに対して、その日によって反応は違ったけど「痛いよぉ!」とか「激しいよ!」とか言ってるのうウケた…。本当に一瞬だけど、割と衝撃的なシーンではあるよねw 完全に男子校ノリ(笑)
6.洞窟、教室
記憶が間違ってなければ、「詩の解釈」という本を書いたジェームズなんとか先生はクソだ!みたいなシーン。その人の書いた「詩の解釈」が書かれている教科書のページを破りとる授業で。チャーリーやニールは潔く破りとるけど、キャメロンはなかなか一人だけ破りとれずにもじもじしてて、その真面目さがよく伝わってきた。
洞窟のシーンではニールとミークスが、キーティングの卒業アルバムを見つけてきてみんなに見せびらかす。千秋楽にやっと知ったんだけど、小道具の卒業アルバムにちゃんと佐藤隆太の写真載ってるんだよね笑 同じ写真が数ページにわたって載ってるからそこまでは凝ってないけど、とにかく細かくて!(笑)普通にびっくりした。あと、「これがキーティング?」っていう会話の中でも、宮近がちゃんと佐藤隆太の写真を指してた(笑)
衣装でいうと、洞窟のシーンのコートがかわいい。みんながきてるコートね。あとは…驚かされたりして怯えるキャメロンが可愛かったかな。トラブルで懐中電灯つかなかった回はそれをアドリブで俺のつかない!!って言ってるのもかわいかったよ。(結論:キャメロンはなにしてもかわいい)
7.ニールとトッドの部屋
8.教室
多分ここだとは思うんだけど、転換の直後暗転してる間ににポケットからハンカチを出して汗拭いてるの、キャメロンさん。拭いてる時と拭いてないときがあるけど大概拭いてた気がするwここでは、視点をかえるとさまざまな世界が見えるという例で机に順にたたせられるような授業をしていたはず。
9.チャーリーとノックス
10.ニールとトッドの部屋
11.教室
12.ニールとトッドの部屋
ノックスはチャーリーたちにクリスとの進捗を伝えるんだけど、うまくいっていないような様子。(ちゃんと思いを伝えられておらず、むしろ失敗している???)この辺りは授業の宿題で詩をつくるのがあったっていうくだりだったはず。ノックスはクリスを想った詩を書いてたしトッドは思いつかなくて、そのまま出さずに終わってしまってたかな…。
あとは、トッドの誕生日で、親からイェール大学のマグカップがきてこれは去年と同じもので…というくたりで、ゴミ箱に投げ捨てるのを勧めるニールもすごくよかった!「捨てろ」というのではなく、「そのカップがこのゴミ箱にダイブしたがってるよ」と比喩的に誘導してたのがなんともニールらしい!ていうか頭がいいというか、哲学的すぎてついていけない(笑)
ニールはトッドに対してヘンリー高校での真夏の夜の夢のパック役のオーディションを受けることを打ち明けるものの、「親に反対されるのでは?」とトッドは心配してあげてて。ただ、ニールは「父親は自分の意見は聞いてくれないから」と最初から説得は諦めていた様子。
結局そのまま受かったんだけど、喜ぶニールと裏腹に父親は黙ってオーディションを受け、父親を結果的に裏切ったことに対して大激怒。劇には出ないようにしろと言い父親は去っていくところでシーンは終わります。
見てて何だか胸が痛くなってくるシーン…
13.キーティングの部屋
父親に反対されて、でも自分は演劇がとても好きで演じているときが一番自分でいられるというニール。キーティングに相談しにいくも、自分の意思を父親にしっかりと伝え、理解してもらうべきと助言。このシーンでニールは目に涙を浮かべているので、みているこちらもグッときてしまう…
14.校門
一方で、クリスにしっかりと自分の思いを伝えたノックス。ただ、クリスの学校でクリスのクラスメイト全員の前で告白したよう。でもちゃんとクラスからは良い返事をもらえていてなにより!!クリスが校門まできたので、チャーリーとミークスとキャメロンがクリスに挨拶するんだけど、キャメロンだけ挨拶させてもらえない(アドリブ)があって、なんで俺だけ!!っていってたのキャメロンというか中村くんと重なる部分があったり。
15.ヘンリー高校の講堂
ニールは結局父親には黙ったまま、ステージにたちパック役を好演。このシーンでノックスとクリスが座って手を繋いでみてる回があって「胸熱!!!!」かわいすぎる二人。(手を繋いでいない回もあったから余計に。)公演後「とても良かったよ!!」とクラスメイトからもキーティングからも絶賛されていたニールだけど、父親にバレてそのまま連れ去られてしまいます…。
16.ペリーの書斎
父親に「いますぐ退学をして、明日から陸軍士官学校へ編入させる」言われてしまうニール。ニールを医学部にいかせるためにどれだけ父親と母親が我慢してきたか知ってるかと怒られ、好きなことは卒業してからだと説教されます。父親と母親のことはわかってるけど、それではあと何年もかかってしまう、自分の人生は終わってしまうと嘆くニール。そしてニールは自らの死を選択することになります。
そっと引き出しから拳銃をとりだし、こめかみにあて引き金を引くシーンでは、ボロボロに泣いていてニールが親の期待と自分の意思の狭間でたくさん悩みに悩んで下した決断ということが伝わってきて、客席からはすすり泣く声も聞こえたり。
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書斎の前では洞窟のシーンが行われているんだけど(どういう状況か言葉で説明するのが難しいw)キャメロン不在で代わりにクリスが参加。トッドは自らの書いた詩をそこで披露することに
17.ニールとトッドの部屋
トッドは自分の書いた詩を眺めながらニールが来るのを待ちわびています。(←上機嫌で待っている永田くんが可愛い)ただ、そこに来るのは暗い顔をしたチャーリーとミークスとノックス。ニールが自殺したことを告げると、トッドは「嘘だ、嘘だ、嘘だ!!引き金をひいてなくてもニールを殺したのはあの父親だ」と泣き叫んでいて。
(このシーンでのトッドが泣いているのがガチ泣きで、鼻水もしたたっていて凄まじく…永田くんの役者魂をすごく感じた)
その後キャメロンがやってきて「ニールのことは残念だったよ」と淡々と話す。校長室によばれたキャメロンはニールの死の原因はキーティングにあったと主張してきたといいます。これに対しチャーリーは大激怒しキャメロンを殴り、これが原因でチャーリーは退学に。
ミークスやノックスも次々校長室に呼ばれていき、ついにトッドも呼ばれます。校長室へ向かうと、そこにはペリー氏の姿もあり「息子の死の原因を作り出したのはキーティングである」という書面にサインをかかなければ退学させると突きつ、トッドも仕方がなくサインをしてしまう
18.教室
キーティングが去ったあとの教室でノーラン校長の授業を受けるミークスとノックスとキャメロンとトッド。忘れ物をしたといい、キーティングが忘れ物を取りに来る。ちょうど「詩の理解」の授業の最中。P40を音読しろといわれたキャメロンは「そのページは破り取りました、みんな破りとられています」と返事。ノーラン校長から教科書を借りるんだけど、この教科書の「詩の理解」のページ日本語のカンペが貼ってあるんですね〜みました!!(笑) それを淡々ととよむキャメロンさん。キーティングが忘れ物を探し終え、教室を後にしようとするとトッドが仕方なくサインをしたと立ち上がり主張。これ以上言うと退学させるとノーラン校長にいわれて、黙るも、
「おーキャプテン、我がキャプテン」
と机に立ち上がる。トッドに続きミークス、ノックスも立ち上がる。キャメロンは泣きそうになりながら結局立てずに終わり、キーティングが「ありがとう」といって教室を去り、ここで話は終わり。
最後のあいさつで大和田さんに背後から手を掴まれてぶんぶん客席に手を振るしめかわいかったし、隆太さんとうみこで楽しくしてるのもかわいかった!みんなで手を繋いで出てくることもあったし、全体的に可愛いの塊!あ、千秋楽で何か挨拶あるかなと思ったら特にありませんでした。
4.感想(作品をみて)
作品に対して。超重いテーマだよね。生きるとは何かって壮大な哲学だし、私はこの作品をみて死にたくなりました(にんまり) 自分の人生の正解はわからないけど、果たしてこのままでいいのか?と真剣に悩んだ。(このままダラダラジャニオタやって死んでくのかなとかw)結局、落とし所は今がよければいいじゃんなんだけれども。
いろいろ考えると、ニールみたいに自分のやりたいことがハッキリしてるのは本当に奇跡だよねーとかいう話になり、なぜニールは死ななければいけなかったのかという話に行きつくんだけど。
父親の言い分もわかる。ただ、父親の行動から学ぶべきは、他人に過度な期待をしてはいけないなと思うし。(血の繋がり関係なしに自分以外の人間という意味で)
ニールの考えもわかる。父親にいくら自分の思いを語ってもムダだということ。ただ、それで死を選んだのは正解なのかなぁ…。とはいえ、ニールにとっては最善の選択だったかもしれない。(ここは議論しないけど)
でもなぁ…ニールはまだ若いのだから、やりたいことはやろうと思えばできたのではないのか。父親と絶縁してでもやりたいことをやるっていう選択はできなかったのだろうか…。ニールからは選択肢を広げることの大切さを学びますね。
死or生どちらを選んでも父親もニールも両方幸せという未来はなかったんだろうな。難しい。
5.総括
中村くんお疲れ様でした!中村キャメロンは頑張っていたと思う!!!これが全力の褒め言葉だと思うので。ひさびさに外部舞台を見て思うのは本業の人はすごいなぁって。永田くんや田川くんの演技力もだし、佐藤隆太を侮っていた!!!!みんなはニールの自死そのもので泣いてたかと思うけど、私はニールの椅子を撫でながら声を押し殺し、暗転してから声を上げてなくキーティングのシーンが一番苦しかったよ。
大先輩方からも刺激を受けただろうし、周りの同世代の子たちからも色々刺激を受けてきっと成長したんだろうなぁと雑誌のインタビューとかみて思ったので今後のさらなら中村くんの飛躍に期待🙏🙏
終